Claude Code 2.1.149の/usageコマンドが進化していた——自分の使い方と眠っているプラグインに気づく
はじめに
Claude Code を毎日のように使っていると、「いま自分がどれくらい使っているか」「どの機能をどれくらい呼んでいるか」は意外と把握できていないものです。私自身、/usage コマンドは存在を知ってはいたものの、たまに残量を眺める程度の使い方で止まっていました。
ところが 2.1.149 のアップデートで /usage の表示が拡張され、プラグインごとの利用状況やコンテキストの使用量まで一画面で見えるようになっていました。試しに開いてみると、思っていた以上に発見が多かったので、自分用の備忘も兼ねて紹介します。
この記事で得られるもの
この記事は、/usage を「残量を眺めるコマンド」から「自分の使い方を棚卸しする道具」へとらえ直すための手引きです。読み終えると、次の3つができるようになります。
/usageを自分の使い方を客観視する道具として使う: プラグインの利用パターンとコンテキスト消費を一画面で確認し、何にどれだけ使っているかを把握する- 眠っているプラグインを見つけて再検討・削除する判断フローを持つ: 利用頻度から「組み込み直す/アンインストールする」を切り分ける
/compact//clearのタイミングを感覚から数字ベースに変える: コンテキスト使用量を見て圧縮・リセットの判断材料にする
なお、以前書いた /insights コマンドの記事 とは役割が異なります。/usage は「何を、どれだけ使っているか」という量の診断、/insights は「どう改善するか」という質の分析です。本記事は前者、つまり /usage による量の棚卸しフローに絞って扱います。
/usageコマンドとは
/usage は、Claude Code のセッション内で利用状況を確認するための組み込みコマンドです。
/usage
以前は「現在のプランの残り使用量」を中心とした表示でしたが、2.1.149 以降は プラグインの呼び出し回数やコンテキストの占有状況 まで見えるようになり、残量確認より一歩踏み込んだ役割を担うようになりました。プラン別の利用量やモデル別の傾向といった細かい見え方はセッションごとに変わるため、断定せず /usage で直接確認するのが確実です。
2.1.149で増えた表示情報
ざっと触ってみて目についた変化は、おおむね次のポイントです。
プラグインの利用状況
インストール済みのプラグインそれぞれについて、どの程度呼ばれているかが見えるようになりました。
- 直近のセッションでよく使っているプラグイン
- ほとんど呼んでいないプラグイン
- 入れた覚えはあるが、ここしばらく一度も発火していないプラグイン
「使っているつもり」と「実際に使っているか」のギャップが、数字としてはっきり出るのが面白いところです。
コンテキストの使用量
現在のセッションがどれくらいコンテキストウィンドウを消費しているかも把握しやすくなりました。
- 残量のおおまかな目安
- どのタイミングで圧迫が始まっているか
長いセッションが多い人ほど、ここを見られる意義は大きいはずです。
その他の利用状況
プランごとの利用量・残量や、モデル別の使用傾向など、これまで散らばっていた情報がひとつの画面にまとまった印象です。詳細はセッションごとに見え方が変わることがあるので、まずは自分の手元で /usage を叩いて確認してみるのが早いです。
「よく使っているプラグイン」が見える価値
利用頻度の高いプラグインを把握できるのは、シンプルですが効果が大きい変化だと感じました。
普段なんとなく便利だなと思って使っている機能でも、実際の出番がどれくらいあるかを数字で見ると印象が変わります。
- 想像以上に呼んでいるプラグイン → 自分のワークフローの中核になっている
- 思ったより呼んでいないプラグイン → 入れた目的を見直す余地がある
「便利そうだから入れた」プラグインがそのまま空気のような存在になっているケースは、意外と多いものです。導入した道具を定期的に使用頻度で見直すのはツール管理の基本ですが、その「定期的な見直し」を /usage の数字に任せられるのがこのコマンドの利点です。眺めるだけで、その棚卸しが自然にできます。
「使えていないプラグイン」に目を向ける機会
個人的にいちばん刺さったのが、普段ほとんど呼んでいないプラグインの存在に気づけることでした。
入れた当初は「これは便利そうだ」と思って導入したものの、ワークフローに組み込めず、結果としてほぼ眠ったままになっているプラグインがいくつかありました。/usage で改めて見直すと、
- 入れたこと自体を忘れていた
- 別の方法で代替してしまっていた
- 呼び出すタイミングがわからず手が伸びていなかった
といった「もったいない状態」が浮かび上がります。
ここで取れる選択肢は大きく2つです。
- 改めて使い方を確認して、ワークフローに組み込み直す
- 不要であれば思い切ってアンインストールする
どちらにせよ、「導入したけど放置」という状態から抜け出すきっかけになるのが大きな価値だと感じました。プラグインは便利な反面、増えすぎると一覧から目的のものを探すのも面倒になります。/usage の数字を見ながら定期的に棚卸しすると、自分のセットアップを軽く保てます。
コンテキスト使用量からcompact/clearのタイミングを掴む
もうひとつ地味に効くのが、コンテキストの使用状況が見えるようになった点です。
Claude Code を長時間使っていると、セッションが膨らみすぎて挙動が重くなったり、過去のやり取りに引きずられて指示の精度が落ちたりすることがあります。私の場合、対処法として /compact や /clear を使うのですが、これまでは「なんとなく重くなってきた気がする」というふんわりした感覚で発火していました。
/usage でコンテキスト使用量を可視化できるようになったことで、
- まだ余裕がありそうなら継続
- そろそろ圧迫してきたら
/compactで圧縮 - 別タスクに切り替えるタイミングで
/clearでリセット
といった判断を、感覚ではなく数字ベースで行いやすくなりました。特に長めの調査タスクや、複数ファイルを横断するリファクタリングのときに重宝しています。
/compact と /clear の使い分けに迷うことが多い人ほど、/usage を併用すると判断がブレにくくなるはずです。
/insightsと組み合わせると傾向がより立体的に見える
/usage で見えるのは「何を、どれくらい使っているか」という量的な側面が中心です。
一方、以前紹介した /insights は「どんなふうに使っているか」「どこに改善余地があるか」といった質的な分析を返してくれます。
両者は補完関係にあると感じていて、
/usageで量の偏りを把握する/insightsで質の偏りや改善点を把握する
の二段構えで眺めると、自分の Claude Code との付き合い方が立体的に見えてきます。
たとえば「/usage で◯◯プラグインの呼び出しが多い」とわかったうえで、「/insights でその呼び出しの内容にムダがないか」を確認する、という流れが取れるようになります。/insights の使い方は別の記事でまとめているので、合わせて見てみてください。
実際に見てみての気づき
実際に自分の /usage を眺めてみて、印象的だった点をいくつかメモしておきます。
- よく使っているつもりのものと実際の頻度がズレていた: 体感ではよく呼んでいるつもりだったプラグインの実呼び出しは思ったほど多くなく、逆に無意識のうちに頻繁に使っていたものがありました
- 眠っているプラグインがそれなりにあった: 「あ、これ入れていたのか」と気づくものが複数あり、いくつかはそのままアンインストールしました
- コンテキスト使用量を見たうえで
/compactを打つと、判断に迷いがなくなる: 「重くなった気がする」という主観頼みから一歩進んで、数字を見て決められるのは想像以上に楽でした
派手な変化ではないのですが、毎日触る道具だからこそ、こうした数字の可視化がじわじわ効いてくるタイプのアップデートだと思います。
まとめ
2.1.149 で更新された /usage コマンドは、単なる残量確認ツールから、自分の使い方を振り返るためのダッシュボードへと役割を広げています。
- プラグインごとの利用状況が見えるので、よく使うものと眠っているものを棚卸しできる
- コンテキストの使用量が把握できるので、
/compactや/clearの判断材料になる /insightsと組み合わせると、量と質の両面から自分の使い方を客観視できる
派手な新機能ではない分、見落としがちなアップデートですが、定期的に開いてみる価値はあると感じました。普段「なんとなく」Claude Code を使っている方こそ、たまに /usage を覗いて、自分の使い方を客観的に眺めてみるのはおすすめです。
そこで眠っているプラグインに気づけたら、それだけでセットアップを一段身軽にできます。